ソロキャンプのテント

「ゆるキャン△」の評価

キャンプという非日常を軸に、旅・グルメ・温泉とテレビ番組なら高視聴率確実のコンテンツと共に、魅力的なキャラ達の心情と日常をゆったりと描くアニメ。

ケロリンの風呂桶のコラボ商品が、話中で全然出てこないにもかかわらず販売開始から約2か月で累計販売10,000個を突破してしまうという見境のない人気っぷりからして、このアニメがいかに多くの人から愛されているかがわかります。

見てもらいたい度:❤️❤️❤️❤️❤️


オススメ・ポイント

魅力的なキャラたちと、一緒に旅したりキャンプしてる気分に浸れる。のんびり、まったりしたいときに観るのに最適。
オススメです。

オススメの回

1期の5話「二つのキャンプ、二人の景色」です。

ラストのリンちゃんとなでしこのシーンはシリーズ屈指の名シーンだと思います。野クルのドタバタキャンプの様子も楽しい。
オススメです。

 

 

魅力的なキャラ

スキゾイド・リン

1期1話「ふじさんとカレーめん」にて、本栖湖キャンプ場で知らないおじさんが言った『小さいのに逞しい子だねぇ』が正にリンちゃんのことを言い当てていると思います。

可愛らしい容姿と男っぽい行動のギャップ、独立独歩で放っといても大丈夫(むしろ放っておいて欲しい?)、それでいてコミュ症でもなく見た目も可愛らしい(2回目)って、これリンちゃんちょっと反則でしょう。

1期2話「ようこそ野クルへ!」で野クルの子たちがテント壊した時に助けに行くのを露骨に嫌がったり、なでしこに対して「関わり合いになると面倒そう」と思ったりとか、主人公らしからぬ言動も。 基本的に人嫌いなのかな?

2期3話「たなぼたキャンプと改めて思ったこと」では『ソロキャンは寂しさも楽しむものなんだ』って言ってたけど、あんた絶対寂しさとか感じない人でしょ。
2期7話「なでしこのソロキャン計画」で、なでしこがソロキャンに行くと聞いた後の『私も週末バイト休みだったんだけどな…』という心の声も寂しいというより残念だけど「まあ、いいか」という感じだし、リンちゃんはきっとスキゾイドなんだろうと思う。

スキゾイドちゃん イラストまとめ | 人間社会の飛行法

 

いい意味でワンコ、なでしこ

根っからの善人でおもてうら一切無し、元気でのんびり屋で本能に忠実で人が好き。 まさにワンコ! これ結局リンちゃん犬好きだからなでしこと気が合うということか?

リンちゃんとなでしこ、お互いに自分にない良いところを認め合ってて、好き合ってるのがよくわかります。

1期7話「湖畔の夜とキャンプの人々」で『狭いから自分のテントで寝ろよ』とかツレナイこと言っといて、テント越しに『キャンプ誘ってくれてありがと』って囁くとか、リンちゃんなでしこへのツンデレが過ぎる。

どうでもいい話、1期1話の最初、なでしこのお姉さん桜さんは髪の色からしてリンちゃんのお姉さんかと思ってた。

 

実は一番可愛い千明、ホラ吹き常識人イヌ子

1期、2期通して何回も見ていたら、最初はウザかった千明がなんだかいちばん可愛く思えてきました。
なんでだろ。 周りを楽しませようと一所懸命なところが可愛いのかな。

なんだったら私にとって千明・イヌ子コンビが主役。

1期5話「二つのキャンプ、二人の景色」冒頭のサービスシーン! メガネを外した千明の美人さんなこと! それに、イヌ子の高校生とは思えない超ナイスバディ!

イヌ子は見た目おっとりだけどしっかりしてて何でも卒なくこなすタイプに見える。 息をするようにホラを吹くけど、作り話の類で害のないものばかり。
チビ犬子とのコンビ芸で、なでしこに『キャンプ終わった』とウソをつく2期10話「伊豆キャン! はじまり」での場面、同じく10話での「トンボロ」についてのホラ吹き姉妹の騙し合いはスペクタクルだった!

中学からの知り合いである千明とイヌ子はお互い「イヌ子」「アキ」と呼び合う中ですが、リンちゃんに対しては微妙な距離感が見えます。

1期6話「お肉と紅葉と謎の湖」ではリンちゃんとイヌ子がお互い直接言葉を交わしてますが、「犬山さん、バイト頑張ってね」「志摩さんもキャンプ楽しんできてな〜」とだいぶよそよそしい。

イヌ子には犬山さんとさん付けなのに対して、1期を通して千明には「大垣」と呼び捨てなリンちゃん。 千明はリンちゃんを「しまりん」と呼ぶが、1期11話「クリキャン!」で『しまりんて何て名字だっけ?』って聞いててあだ名で呼んでたつもりだったのかな?

それが2期1話「旅のおともにカレーめん」ではリンちゃんは「千明」と呼ぶようになってるし、同2話「大晦日のソロキャンガール」で千明は「リン」と呼んでることが判明。

リンちゃんは1期9話「なでしこナビと湯けむりの夜」で『大垣千明…苦手なんだよな、コイツ』ってハッキリ言ってて、同10話「旅下手さんとキャンプ会議」では千明からのクリスマス・キャンプの誘いをバッサリ拒否と千明のことだいぶ避けてたみたい。
でも、1期9話で千明の作ったほうとうの写真を見て『やるじゃん!大垣』と言ってたり、同10話での千明の助言による通行止め回避の件、そして結局は参加したクリスマス・キャンプを通じて千明への苦手意識も小さくなって、お互いちょっと近い関係になったんですね、きっと。

1期10話では「大垣」と表示されてたリンちゃんのスマホも、2期6話「大間々岬の冬」では「千明」って表示になってるのが見えてちょっと嬉しい。

 

バランサー・斉藤

斉藤さんは気配りの人。 人当たりがよく気が利いて、目上の人への対応も完璧。 お寝坊さんだけど。

斉藤さんがいなかったらリンちゃんとなでしこ、千明やイヌ子たちとの関係もこう上手くはいってなかっただろうと思う。 バランサーというよりフィクサーかもしれない。

 

風景の描写が素晴らしい

このアニメ、キャンプシーン等の風景、景色の描写がとても美しく、遠景はパノラマ感もあって見惚れてしまいます。 特に、2期12話「伊豆キャン!!! バースデー!」ラストの達磨山での日の出のシーンは時間経過による光の変化の描写が圧巻! とても素晴らしかったです。

あと、食べ物の描写も本当に美味しそうで、こっちは困る。 1期11話「クリキャン!」でのイヌ子お手製「トマトすき焼き」めちゃ美味しそうで悶える! リンちゃんの心の食レポがまた食欲をそそってもう堪らんのです!

美味しいものを食べて、綺麗な景色を眺めて、のんびりゆったりとしたキャンプを自分も楽しんでるような気分に浸れるアニメですね。

 

1期を見て感じた小ネタ

山梨って関東圏と思ってたんですけど、意外と関東の話出てこないんですね。

オープニングアニメで空飛ぶテントのシーン後、キャンプグッズがいろいろ出てくるところで中央にある青い物体は何かな?と思ってたら、リンちゃんの髪型集だったのね。

 

5話「二つのキャンプ、二人の景色」

ラストのリンちゃんとなでしこがお互いに夜景の写真を送り合う場面。
離れた場所で同じ時間に違う夜景を眺め、「きれいだね」と同じセリフをそこには居ない相手に言う二人。 二人の背中越しの夜景が横に並んで終わるラストシーンが美しい、1期屈指の名シーンだと思います。

まるで遠距離恋愛の恋人同士みたい。

 

6話「お肉と紅葉と謎の湖」

千明がリンちゃんのお祖父ちゃんにキャンプ場で遭遇するシーンは原作には無いオリジナルエピソードだそうですね。
手招きするお祖父ちゃんに野生動物のように近づく千明が可笑しかった。

 

8話「テスト、カリブー、まんじゅううまい」

千明とイヌ子のやり取りが楽しい漫才回。 冒頭シーンのイヌ子の顔がいつもとちょっと違う気がするけど気にしない。 イヌ子のツッコミ大好きです。

 

9話「なでしこナビと湯けむりの夜」

なでしこのリモートナビ、途中から千明の声に変わってるの最初気付かなかった。 『ロープウェイだから』から千明の声?

リンちゃんが温泉でミニソースかつ丼食べるシーン、後ろの「駒ヶ根雪まつり」ポスターが「駒ヶ根犬まつり」に変わってて、すでに食べてる場面がもう夢の中だったのね。

 

11話「クリキャン!」

キャンプ場で、皆の背中越しに夕陽に染まる富士山を眺めるリンちゃん、みんなとやるキャンプの良さを感じてるのかな。

このクリキャンでの夜の様子が1話のアバンだったんですね。

 

12話「ふじさんとゆるキャンガール」

最初リンちゃんのお祖父ちゃん来た!と思ったら大人になったリンちゃん!? そしてみんなも大人になってる! 何?今までのエピソード、みんなの思い出話だったってこと!? と思ったらなでしこの妄想だった。

Cパートでなでしことリンちゃんが偶然同じキャンプ上で合うの運命の恋人同士みたい。
この最終話を見てから1話を見直すと、Cパートのなでしこの本栖湖キャンプの描写が1話のリンちゃんをなぞってるのがわかった。 テント設営前に準備体操するのも同じですね。

最後のご視聴ありがとうございましたで千明だけ欠席者みたいなのかわいそうだろ!(笑

 

へやキャン

野クルメンバー3人の友情とほっこり感が堪らない、エンディング含めて1話4分も無い短すぎるシリーズ。

6話「あのころは、ふたりとも」で千明イヌ子コンビの出会いのエピソードが見れたのは、私にとって最高のご褒美。

11話「旅のおわり」で梨っ子スタンプラリーが千明とイヌ子の手作りだったこと、二人が隠れて準備してるの実はなでしこにバレバレで、でも一生懸命準備してくれてる二人を見てなでしこは気付いてないフリしたり、スタンプラリーのきっかけがなでしこを想う千明とイヌ子の気持ちからだったりと、ほっこり感が怒涛のように押し寄せる、10話まではこの11話の前フリに過ぎなかったのだと思わせる、へやキャンの真髄回。

 

2期を見て感じた小ネタ

オープニングアニメでリンちゃんがスマホで見てる写真が前回のエピソードのシーンだったりするの凝ってますね。

 

1話「旅のおともにカレーめん」

中学生リンちゃんの最初のキャンプのぎこちなさが微笑ましい。

生まれて初めてのキャンプで食べたご飯のカレー麺、なでしこがキャンプに出発するリンちゃんに渡すカレー麺、1期1話のエピソードを思い出して、なんだか「ゆるキャン△」が始まったなという気持ちになります。

 

3話「たなぼたキャンプと改めて思ったこと」

弁天島の日の入り、絶景ですね。 これは実際に見てみたい。


 

7話「なでしこのソロキャン計画」

って、1期の最後でソロキャンしとったろ?あれはもっと後の話だったのか? と思って見返してみたら、なでしこが自転車漕いでる道に桜が咲いてるように見える。バイトで買ったランタンも使ってるから、あれは翌春の話だったのね。

 

8話「ひとりのキャンプ」

なでしこのお姉さんとリンちゃんが心配してなでしこのキャンプ場所まで行ったけど、そのまま声もかけず会わずに帰るとこがいいですね。

その後二人で行った夜ご飯の様子らしいです。


 

12話「伊豆キャン!!! バースデー!」

猪口ちゃんにスルーされるリンちゃんとなでしこ。 1期11話「クリキャン!」でもちくわにスルーされてましたね。

 

ドラマもなかなか良い

アニメのドラマ化ってどうなんだろうと思ってたけど、ゆるキャンのドラマはなかなかいい感じです。 このドラマ、アニメのシーンの再現度がとても高いというか、再現してやろうという強い意欲を感じます。

オープニング映像も弁天島でロケしたり熱入ってますね。 ちょっとオーバーアクションな気もしますが、アニメや漫画を実写でやるとどうしてもそうなりますよね。
女優さん皆可愛いけど、千明役の田辺桃子さんが特にいい。 あと、なでしこのお姉さんもステキ!

 

映画『ゆるキャン△』


松竹の富士山がゆるきゃんの富士山へ変化するオープニングでつかみはバッチリ!相変わらず風景描写が美しいし、相変わらず飯テロはひどい、そしてリンちゃんのお祖父ちゃんはシブい。

みんなが社会人になって仕事してるとこを見るだけで、なんか感動でした。ガスランタンを買いに来た学生さんを眺めるなでしこ、リンちゃんが過去にキャンプしたことのあるキャンプ場めぐり、野クルの部室の不審者、ダンボールに入って寝る千明など、TV アニメでのエピソードに絡めた演出も嬉しい。

大人になるということ。つらいこと、悲しいこと、出来るようになることと出来なくなること。変わっていくこと、変わらないこと、そんなことを描いているように感じました。

推しの千明が社会人になってパワーアップし、さらに行動力が増していたのも嬉しかったです。実は真面目で常識人で、人が喜ぶことをするのが好きなところ、相変わらず良いです。上司に企画出すときに緊張してるのも可愛いかった。

二代目ぐび姉襲名おめでとう、千明!

 

梨っ子って?

「梨っ子」って、ゆるキャン△発祥の言葉なのでしょうか?

1期9話「なでしこナビと湯けむりの夜」で千明がほうとうを作るエピソードや、へやキャン△のスタンプラリーで「梨っ子」という単語が出てきて、山梨の子のことをそう呼ぶんだと思ってました。
でも「梨っ子」で検索すると、特別列車 急行「ゆるキャン△梨っ子」号とか、「ゆるキャン△ 梨っ子 町めぐり」などゆるキャン△関連のことしか出てこないんですよね。

あと、2期2話「大晦日のソロキャンガール」で海の写真を沢山撮るのは海無し県民の性とか、海に憧れるのは梨っ子の習性って出てきて、山梨が海なし県だということをあらためて意識しました。
日本に海なし県て8県もあるんですね。 思ってたより多かった。

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参考リンク