陶芸のろくろ

「やくならマグカップも」1期の評価

Aパートがアニメ本編、Bパートがメインキャラの声優さんたちの実写パート。

アニメ本編は、高名な陶芸家の母(故人)を持つ主人公の女子高生が、なんとなく始めた陶芸を通して創作に目覚めていく物語。
実写パートはセルフ聖地巡り女子会バラエティです。

もうちょっとアニメパートを長く見たい気もします。

見てもらいたい度:❤️❤️❤️🤍🤍

オススメ・ポイント

陶芸そのものというより創作における楽しさ、情熱、悔しさを味わうことが出来るアニメです。

と、言っても、ライトな感じで描かれるので、物づくりをされてる方には「あぁ〜、そうだよね〜」と共感と癒やしが得られると思います。

オススメの回

とりあえず1話だけ見てみたいなら「第4話 お茶漬けの味」がオススメです。 間違っても「第8話 ふしぎの川のククリ」から入っちゃダメよ

 

2期「やくならマグカップも 二番窯」の評価と感想はこちらに書きました。

 

アニメ本編

※ネタバレあります

 

創作に関するエピソードがいい

4話で姫乃ちゃんがお父さんにお茶漬けお茶碗を作る話はすごくよかったです。

作ることになった理由が理由だっただけに、姫乃ちゃんにとっては単に「作ってあげる」って話しじゃなくて真剣勝負的なものだったはず。 だけど、お母さんとも十子先輩とも違う自分だけの何かは出せず…。
お父さんの焼き物に対するリアクションは正直過ぎたな。 というか、十子先輩のお茶碗で食べた時単にお父さんお腹空いてただけなんじゃないの? そういうことってあるよ!人生はタイミングだよ、姫乃ちゃん。

6話のお母さんのオブジェに触れて姫乃ちゃんが創作に目覚める感じもいいですね。 なんかこっちまで燃えてくる。 先生もすごくいい先生。
姫乃ちゃんのお母さん、高校生の時点であんなすごいオブジェを作り、同時期にお父さんに陶器のバットで告白とは、やはり天才ですね。 この親にしてこの子あり、姫乃ちゃんの絵もかなりヤバかったです、別の意味で。

そして最終回の姫乃ちゃんの涙がとてもよかったです。
コンテストで賞が欲しくなった理由、そして賞は獲れなかったけど叶えられた想い、それらが表現されててグッときました。


 

キャラそれぞれのエピソードも欲しい

なぜか4人じゃキャラ足りない気がしました。 もう一人か二人欲しい気分。 なんでだろう?
それぞれのキャラに個性はちゃんとあるんだけど、主役の姫乃ちゃん以外のエピソードがほとんど無いせいかな?

 

直子ちゃん

姫乃ちゃんの幼馴染の直子ちゃんは言動が独特でクセが強い。陶芸に詳しいのを指摘されると照れるのなんでだろう?
7話ラストでニュータイプだったことが判明、言動が独特なのはそのせいだったのか?

姫乃ちゃんのこと大好きで「姫乃ちゃん観察日記」をつけてる。そんなちょっとアブナイ感じもあるけど、姫乃ちゃんのことを思ってさりげなく支えてるとっても良い子。

 

久々梨ちゃん

久々梨ちゃんは天才肌の不思議ちゃんキャラかな? 8話で個人エピソード来たかと思ったけど、夢の回でした。残念! 陶芸どこ行った?(泣

なんでしょう、もう「水着回」って日本のアニメの様式美なのでしょうか?

 

十子先輩

十子先輩は真面目な努力家だけど天才には勝てないという役回りな気がする。 こういうキャラには弱いな。 応援したくなっちゃう。

 

女子会パート


『みんなどんな高校生だったの?』とか、声優さんのファンだったらこれはきっと相当楽しいと思う。 芹澤さんて魚さばけるんだ!という陶芸全く関係ない声優さん情報も面白い。

登場する声優さんはメインキャラの声を担当されている4名の方。


陶芸体験とかも楽しそうで、見てるだけでも面白い。 陶器のタイルアクセサリーもすごくよかった。 ちょっとやってみたいかも! 多治見市近辺の紹介ビデオとしてもすごくいいのでは?

第4話の女子会パートで紹介された多治見工業高校の生徒さんの卵型の作品「のぞいてみやぁ〜」は、第11話のアニメ本編でも登場していました。
生徒さんたちいい思い出になりますね。素晴らしい!

 

「やくならマグカップも」についてさらに知りたい

コミカライズ版も面白い

コミックのアニメ版じゃなくて、アニメのコミカライズ版って面白いですね。 コミカライズ版のキャラは可愛らしい感じで好きなタイプ!

やくならマグカップも こみからいず! | 梶原おさむ

アニメでは無かったシーンもあったり、アニメ4話での割れたお茶碗もゴミ収集じゃなくて『土から生まれたものは土に還す』と森に埋めに行くとかのオリジナルおもしろ設定も入ってたりもします。

アニメ4話ラストの姫乃ちゃんの気持ちの表現もアニメとは全然違って、一人で夜の散歩に出かけるという演出はすごく良いと思いました。
アニメとはまた違う別の作品になってると思います。 読み応えあって、これすごくいいです。

 

聖地巡礼の楽しさ

作中には岐阜県多治見市の実在の場所が随所に出てきます。 コロナ禍のこのご時世では聖地巡礼はなかなか難しいですが、それだけに巡礼の楽しさをあらためて思い出させてくれます。

こちらのサイトではアニメパートと実写パートでのロケ地が地図と写真で紹介されています。
もうちょっと大きい地図欲しかったかも。

ロケ地情報 | 「やくならマグカップも」活用推進協議会

「かっぱ広場」はちょっと『思てたんと違う…』感が…


「モザイクミュージアム」は面白い建物で行ってみたいです。


 

参考リンク

 

Blu-ray など


やくなら湯呑も