2020年に見たアニメ6本の評価と感想
目次
「天晴爛漫!」の評価と感想:侍ウェスタン冒険活劇珍道中アニメ
「天晴爛漫!」の評価
時は明治の頃、アメリカ横断カーレースに挑戦することとなった日本人、天晴と小雨の痛快冒険活劇。
見てもらいたい度:❤️❤️❤️🤍🤍
オススメ・ポイント
ワクワク、ドキドキ、ハラハラの冒険物語。 最終話を見終わったあとはスッキリ爽やかな視聴後感が残る良作です。
登場人物それぞれがヒーロー、ヒロインであり、それぞれがそれぞれの信念を貫く様がとても気持ちよかったです。
オススメの回
天晴に振り回される道化役かと思っていた小雨の、侍としての本領発揮の活躍にシビレます。 侍とウェスタンの共演に映画「レッド・サン」を思い出しました。
この先、ネタバレあります。
濃いキャラが勢揃いのアニメ
人付き合いに興味なく、空気も読まず、周りの目も気にせずに自分の好きなことをひたすらに追求する天晴に憧れを感じました。 そんな天晴に振り回される小雨は真の侍。 そう見えないところがカッコいいです。
小雨はどこかで見たことあると思ったら、一休さんの新右衛門さんですね。
「女でもレーサーになれる」と、第四話「Let It Go」で自分の夢を賭けて走るシャーレンも熱かった。 こういう一途に真っすぐな女の子キャラ、好きです。
レースの前夜祭でガン=カタをおっ始めるアウトローのディランとTJ。 二人の関係性もこのアニメの見どころの一つでした。 ディランとTJ、天晴と小雨それぞれでのバディムービーという見方も面白いと思います。
「天晴爛漫!」の参考リンク
Blu-ray など
「アルテ」の評価と感想:イタリア・ルネッサンス立身出世アニメ
「アルテ」の評価
画家になりたい一心で家を飛び出した貴族の箱入り娘が、「女は画家にはなれない」という因習に立ち向かい、てやんでぃ!と夢に向かって突き進む物語。
見てもらいたい度:❤️❤️❤️❤️🤍
オススメ・ポイント
なりふり構わず、がむしゃらに、自分のやりたいことを追求していく主人公アルテが痛快で、そして可愛くて、その実直さが爽やかな感動を与えてくれるアニメです。
まだ画家がスター扱いされず、アーティストというより工房の職人として働いていたイタリアのルネッサンス期。その頃の徒弟制度、貴族や庶民の暮らし、さらには高級娼婦のお仕事まで描かれていて、その点もとても面白く見れました。
オススメの回
4話「コルティジャーナ」です。 高級娼婦のお仕事(Hなのは無しよ)を通して、この時代に女性が自立して生きることがいかに難しく、大変なことかを描いています。
この先、ネタバレあります。
「アルテ」のネタバレあり感想
健気な女の子が一生懸命頑張るのに弱い私に、このアニメはドンピシャでした。
師匠のレオを始めどれもクセのある登場人物で、それぞれとの絡みも楽しいし、それぞれのかかわり合いからアルテも相手もだんだんと変わっていく様が気持ちいいです。 最終回では今までの人々とのかかわりの集大成という感じで、レオさんの『これからも頼む』とか、喧嘩別れしていたお母さんとの会話は感動的でした。
最終回で「fine」が表示される前の真っ白なキャンバスの演出も洒落ています。
エンディングテーマがこれまた素晴らしい
エンディングテーマ曲の「晴れ模様」これがまたいいんです! 歌うのは声優でもある安野 希世乃さん。 声も歌唱も素晴らしく、『ここで〜♪』のところで、私、毎回鳥肌立ってます。
「アルテ」の参考リンク
Blu-ray など
「かくしごと」の評価と感想:泣き笑い家族愛アニメ
「かくしごと」の評価
下ネタ漫画作家の家族愛を、笑いと涙で描く物語。
見てもらいたい度:❤️❤️❤️❤️❤️
オススメ・ポイント
下ネタ漫画作家だということを、娘に必死に隠す様がコミカルで面白いギャグアニメ、と思っていたら、めちゃくちゃ感動させられるアニメでした。 最終話、泣きます。
オススメの回
もちろん最終話だし、このアニメは最初から順に見ていかないとダメです。絶対。 ということで、お勧めは第01号「かくしごと」です。
この先、ネタバレあります。
「かくしごと」のネタバレあり感想
愉快な過去の日常パートと、時おり入る現在の時間軸での不穏で切ない鎌倉パートの対比が特徴的で、この違和感に気持ちが揺さぶられます。 「押入れの中のお母さんの箱」とか「お母さんと犬の絵」とか、日常パートのコミカルなエピソードの中にも、主人公が抱えている悲しみがふと現れ、気持ちがグッと掴まれます。
その気持が頂点に達する最終話では、今まで小出しにされてきた情報が一気に結びついて怒涛の展開となり、打ち寄せる大波に私の心は大揺れに揺れました。
姫ちゃんの『記憶が戻ってまた漫画を嫌いになるくらいならいっそ(記憶喪失の)このままのほうが』に泣け、それに続いて『オレが一番幸せなのは姫が元気に育つことだ』(←これ一話でも言ってたやつ)という流れからの『お父さん、18になりました』で、号泣。 そこにうまいタイミングで主題歌がかぶさってきて、私は涙の海に撃沈です。
その後一転、コミカル路線でのハッピーエンドは、主人公、あるいは作者の照れ隠しのようでもあり、微笑ましく、爽やかな感動を与えてくれました。
「かくしごと」の参考リンク
Blu-rayなど
「くまクマ熊ベアー」の評価と感想:異世界ほんわか妹アニメ
「くまクマ熊ベアー」の評価
無敵のクマ装備アイテムをもらってゲーム内に閉じ込められた主人公が、「ま、いっか」とゲーム世界での充実人生を楽しむお話。
見てもらいたい度:❤️❤️❤️🤍🤍
オススメ・ポイント
わが道をゆく主人公ユナが、ゲーム内の生活をいきいきと楽しむのを見ているだけでこっちも楽しくなるアニメです。
他人に興味がなく、関わり合いになりたくないと思ってるユナですが、実際は人の気持ちがよくわかる優しい子。 人々と関わっていくうちに、大切な他人という存在に気づいていく様子や、毎度無双するんだけど、それが自分のためじゃなく誰かのためという「なごみ」要素も魅力です。
オススメの回
ユナの、困った人を助けずにいられない義侠心、優しさ、正義感が爆発して、暴走して、スベります。 このスベるところが可愛いのです。
「くまクマ熊ベアー」の感想
1話の時系列が初見ではよくわからずに、私は少し混乱しました。 それと、同じく1話でユナが『エモウツンキオワテデレキ※』と言ってるのが全然聞き取れなくて、あやうく1話で切ってしまうところでした。 (※『え、もうツン期終わってデレ期?』)
異世界スローライフ系は視聴時もノンストレスがいいですね。