片付け苦手な私にぴったりの本:どんなずぼらさんでも「これなら絶対!」片づく技術
巷のハウツー本とは少し毛色の違う、掃除・片付けに関する本 どんなずぼらさんでも「これなら絶対! 」片づく技術 「たった1つの習慣」で人生が変わる を読みました。
よくある片付けのコツとか整理整頓の工夫系の話って、「いや、私の部屋それ以前の状態なんだけど…」という感じで、猫に小判というか、私にとって別次元の話なんですよね。
でも、この本は「それ以前の私」にぴったりの本でした。
整理整頓が壊滅的にできない私
ゴミは捨てるし、トイレ掃除もちゃんとしてる。だけど、部屋の中はとてつもなく散らかっていて、とても人なんか呼べない。床は物が散乱して足の踏み場は「けもの道」、まっすぐ歩ける場所などありません。
今まで何度も「今度こそは!」と決意し、苦労してなんとか一区画だけ整理できたとしても、その状態を一週間と維持することは出来ませんでした。大抵の場合、片付け始めるものの途中で途方に暮れてしまい、かえって以前より散らかしてしまうのがオチ。
この本の序文にある対象読者「家の中のぐちゃぐちゃをなんとかしたいけど、何からどう手をつけたらいいのかわからない、家事のやり方を変えようと何度も失敗したあげく、疲れ果ててもうやる気もわいてきそうにない人」とは、まさに私のことです。
片付けにまつわる「あるある」に共感
まず、この本を読んだ感想は「この著者は私か!」でした。ページをめくる度に「あるある(その失敗…)」と共感しまくりです。
例えば、片付けのための「一番効率のよい完璧な方法」を探し求めるあまり、目の前の「作業」に手を付けることが出来ないとか、「たったこれだけのものを洗濯するのは水と電気と時間の無駄使い」と考えてしまうとか。
あるいは、まずは全部を出して、分類・整理してからじゃないと完璧に片付けることは出来ないと考えてしまう。挙句、引っ張り出したものが床一面に広がって収集がつかなくなるとか。
うーん、思い当たるぞ。不完全なことしかできないくせに無駄に完璧主義…
今まで間違ってたんだ!整理・収納の考え方
まず全部を完璧に片付けて、それをキープしようとするのが間違いの元だと知りました。そもそも、片付けが出来ない人に「全部を完璧に片付けられるとき」なんて永遠にやってこないのです。
そして、収納棚を買ってきても片付きはしないということも!なぜなら、新たに収納棚を買うということは、物が散乱した部屋にさらに物を追加する行為なのだから!
片付けるには、「整理することより、物を減らすこと」を考えるべきだったんです。
部屋や収納に収まりきらないほどの物を持っていたらどうなるか?物は溢れます。溢れた物は決して片付くことはありません。溢れた物は散乱して当然なんです。考えてみれば当たり前の話です。なんでこんなことに気が付かなかったのか!
実際にやってみてコツをつかんだかもしれない
本で紹介されている日々行うとよい4つの習慣のうちの一つ「5分間、床に落ちているものを拾い上げて片付ける」がとても良いです。
頑張って部屋中を一変にではなく、5分間だけ。5分過ぎたらすぐやめる。これがいいんです。これだと毎日続けられるし、ちょっとずつだけど部屋が確実にキレイになっていきます。
効率を重視して「後でまとめて」なんて考えることもやめました。散らかっているものを拾い上げたら、その場ですぐに片付ける。これが実に効果的であることも実感しました。
そして、片付けは押入れの中とかではなく、まずは目に見えるところから。見えるところが片付いていくのはとても気分がよく、もっとやりたくなってきます。片付けのモチベーション維持にも繋がります。
まとめ
「テーブルの上を片付けると、なんとテーブルがすっきりするのです」
本の中の文章です。こうして見るとバカみたいな文章ですけど、私はここを読んでハッとしたんです。こんなバカみたいなことが、めちゃめちゃ大事なことだったんです。
私が片付けできないのは、そもそもの考え方が間違っていたからだと、この本は気づかせてくれました。やっと出会えた、役立つ片付けハウツー本かもしれません。
そして、同時に「全部を完璧に片付けることなど出来ないし、その必要もない」ということを教えてくれ、私の肩の力と気持ちを楽にしてくれる本でした。