2024年春放送アニメの感想やオススメと感じたポイントを、それぞれ簡潔に記しました。

「評価」と記していますが、単なる私の好き嫌いです。当然のことながら、私の評価がその作品の良し悪しにいくらの影響を与えることもありません。私の好みに共感していただけるところがあったら嬉しいです。

 


  

目次

 

 

「Unnamed Memory」の評価と感想:魔女もグイグイくる男には弱いアニメ


婚前交渉には応じるくせに、いざ結婚となると頑なに拒む、そんな性悪魔女の運命を根こそぎ変えてやる物語。

「Unnamed Memory」の評価

見てもらいたい度:🔮🔮🔮➖➖

 

オススメ・ポイント

惜しい!清々しい感動の素晴らしい最終回に、途中の王太子と魔女のベタベタが水をさした感じで非常に残念です。

一話、二話あたりのクールで打算的な雰囲気が良かったのに、なぜ急にイチャイチャし始めたのでしょう?膝の上に乗せても全く嫌がらないとか何?猫?(猫ではあったけども)猫だって急に乗せたら嫌がるでしょ。

時折魔女が深刻そうにモノローグを語るんだけど、その背景がわからなくて何かが起こる予感とか全くせず、語りが全然響いてこない。この意味深なセリフは何なんだ?意味もないくせに引っ張りやがってと思ってました。妙なイチャイチャに嫌気がさして「観なきゃよかったかな…」と思ってしまいました。

でも、最終話まで観てて本当によかった!

一話、名を呼ばれて「わっ!びっくりした!」とか、二話、魔獣への攻撃が効かないのを見て「どれだけフサフサなんだ」とか、二の線で行ってた途中で急に三の線になるところ、声の演技がよいからかクスリとさせてくれます。そこを楽しみに最終回までの長いフリに耐えましょう。

しかし、キレイに終わったと思うんですが、これ二期どうやるんでしょう!?赤玉の方のお話?

 

オススメの回

当然最終回なのですが、それはそこまでの長大なフリがあってのこと。なので、第1話「呪いの言葉と青い塔」をお勧めしておきます。

 

「Unnamed Memory」の関連リンク

 

 

「この素晴らしい世界に祝福を!3」の評価と感想:悪魔の手の平の上の素晴らしい世界アニメ


今回はイイ感じのララティーナが描けたからもういい

「この素晴らしい世界に祝福を!3」の評価

見てもらいたい度:👰‍♀️👰‍♀️👰‍♀️➖➖

 

オススメ・ポイント

「このすば」だしオススメポイントとかもういい

 

オススメの回

#02「この笑わない少女に微笑みを!」です。

今期のララティーナ・フィーチャー開始を告げる回だし、ララティーナの表情と『おぉーん?おぉぉーーん!?』がすごくいい

 

「この素晴らしい世界に祝福を!3」の関連リンク

 

 

「THE NEW GATE」の評価と感想:完走はしたもののアニメ


主人公はゲーム世界を脱して元の世界に戻りたいのか、戻りたくないのか、どっちなんだい!という物語。

「THE NEW GATE」の評価

見てもらいたい度:🦊🦊➖➖➖

 

オススメ・ポイント

あれ?この人たち今何を目的に何やってるんだっけ?なんでここに居るんだったっけ?と何度も思ってしまいました。ストーリーがつまらないわけではないんだけど、私にはちょっと合いませんでした。

主人公が思い悩む間もなくいろんな事件や対応しなきゃならない事象が起きて、それを片付けてるうちに本来やりたかったことがずるずる行ってしまう。日々の生活ってそんなものだし、その積み重ねの人生も結局はそんなものなんだけど、それじゃ物語にならんわけです。

主人公の元の世界に戻りたい気持ちと、強いヴァイオレット・エヴァーガーデンに代表されるこの世界に残す人々への未練との間の葛藤に焦点を当てて掘り下げてほしかった気もします。

同一登場人物のオムニバス物と思って観るとよかったのかもしれません。最終盤同一登場人物なのかがわからなくなってしまうのですが…。

 

オススメの回

第1話「第3の真実」…にしておきます。

このころはまだ大丈夫だったんです。未来は希望に溢れていたのです…。

 

「THE NEW GATE」の関連リンク

 

 

「終末トレインどこへいく?」の評価と感想:奇天烈世界を舞台にした青春友情物語アニメ


奥武蔵から大河を渡り、稲荷山の武装軍団を滅ぼした後、練馬の混沌を抜け、池袋で 2年ぶりに再会した友達と腹の底をぶちまけ合う物語。

「終末トレインどこへいく?」の評価

見てもらいたい度:🚉🚉🚉🚉➖

 

オススメ・ポイント

トンデモ世界の不条理を描くキワモノアニメではなく、正統派青春アニメでした。

目的地が決まっていて道中で事件や重要人物に遭遇していく、銀河鉄道999 などにも見られる常識的なフォーマットに乗せて、少女たちの心の内と友情を描きます。

変貌した世界の姿はなかなかにユニークでした。斬新、画期的というほどではないものの、主題の邪魔にならない、でも印象には残るよいバランスです。

フリのようにも見える様々な世界の謎がそのまま放置されているところは好印象でした。謎の放置は不親切じゃなくて、想像をふくらませる余地を残してくれた、むしろ親切なのです。それに、謎よりも少女たちの友情を描くことに全編を通して集中したことで、芯の通った作品になったと思います。

主人公が人の気持ちに鈍感、無神経なところがあり、そこを突く周りの言葉が自分のことのように響き、身につまされる思いがしました。最終話での本音のぶつけ合いは表面的じゃない心の底の核心に触れるような迫力を感じ圧倒されます。

音楽も良かったです。OP、ED 共に好みでした。



最終話の電車名の意味からの ED への流れは素晴らしい演出でした。主題ともハマッてばっちり決まっていたと思います。少し鳥肌立ちました。

敵役のポンタローに闇が足りなかった点は少々残念でしたが、そこの掘り返しや、その後の世界、他沿線など、続編のネタには事欠かない気がします。ぜひ、続編を観たいです。

 

オススメの回

第6話「そんなにひどいこと言ったかな」です。

撫子ちゃん超コワイ。

 

「終末トレインどこへいく?」の関連リンク

 

 

「ダンジョン飯」の評価と感想:食うことは生きることアニメ


無神経野郎が主食でセンシが副菜、表情豊かなマルシルが良いスパイスでちょっとシニカルなチルチャックが隠し味のよいキャラクターバランス。その味に慣れてきたところに香の物イヅツミを投入して決して飽きさせないストーリー。

「ダンジョン飯」の評価

見てもらいたい度:🍲🍲🍲🍲➖

 

オススメ・ポイント

センシの言うことを聞いていると、生きるために食べるというより、食べることすなわち生きることと思えてくる。ゲテモノもこう調理すると美味しそうだよねという飯テロアニメじゃない、食べることを題材に考える哲学アニメです。

後半クールは食べることの哲学はさらに深まり、世界は広がりました。必然の 2期に期待大です。

 

オススメの回

どの回も超お勧めなので、もう第1話「水炊き/タルト」でいいです。

 

「ダンジョン飯」の関連リンク

 

 

「月が導く異世界道中 第二幕」の評価と感想:第一幕から見てねアニメ


仲間に恵まれた魔人が闇落ちせず健やかに暴れまわる物語。

「月が導く異世界道中 第二幕」の評価

見てもらいたい度:🌙🌙🌙🌙➖

 

オススメ・ポイント

ストーリーやキャラの魅力は言うまでもなく、このアニメの良いところは細かいところの気配りがキチンとしている点だと思います。

例えば第五夜「それでは授業をはじめます」の図書館のシーンにて、『従者が手続きに言っているので…』というセリフは司書さんに言わなきゃいけないセリフではないのですが、これがあることによって視聴者の「あれ?識さんはどこ?なんで一人なの?」という、意識に登るか登らないかのちょっとした疑問を解決して余計なことに脳を使わせない。これが快適な視聴、物語本筋への没頭を促してくれます。

同じく第五夜にてルリアが『学園に…』と言いかけて終わった後、学園でエヴァが『ルリアは妹です』と明かす場面。ここもちょっとした伏線を張ってそれをタイムリーに丁寧に回収しています。これが心地よく、視聴中の興味を持続させる効果を上げていると思うのです。

導入は 1期との接続が上手くないと感じました。これは初見者には少々辛かったのではないでしょうか。おかげで私は 1期を最初からもう一回観てしまいましたが、これは結果としてマーケティング的には成功だったと言えるのかも?

 

オススメの回

第六夜「めざせ三つ星シェフ」です。

従者がそれぞれ 2人の勇者と偶然出会うという出来過ぎエピソードですが、不自然さを感じないのがこのアニメのすごいところ、と実感できる回でした。

 

「月が導く異世界道中 第二幕」の関連リンク

 

 

「出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」の評価と感想:一人気を吐く元カノアニメ


追放されるまで実家の問題知らんぷり、元カノの気持ちはないがしろ、メインヒロインの好意には気付かないふりしていいように弄ぶ、ろくでもない元英雄の物語。

「出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」の評価

見てもらいたい度:😔😔➖➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公は十分強いし、なにかやらかしたわけでもないし、何やらせてもダメだったということもなさそうだし。出来損ないと呼ばれた訳が釈然としません

『人前では力を使いたくはなかったけれど…』と言いながら雑魚魔物を思いっきりオーバーキルしたり、女性剣士は 1話で雑魚魔物に大苦戦して死にそうなぐらいだったのに、6話では悪魔をバッサリと倒してしまうし、『神から与えられた"ギフト"は悪だ。弟君の"マリオネット"を使って神の奴隷という立場から開放されよう』って、そのマリオネットってギフトなんでしょ?と、釈然としない点を挙げたらキリがありません。

作画面では動作や表情がぎこちなく、話への集中を妨げるほどの違和感があります。先の釈然としない気持ちに加え、この違和感にやられて、なんだかもうどうでもいいやという気分になってしまいました

エンディングアニメのメインヒロインと女性剣士の立ち姿はとても格好いいです。が、メインヒロインが最初見たときに誰だかわかりませんでした。劇中の表情や雰囲気と違いすぎませんかこれ

 

オススメの回

Episode 07 「帝国の侯爵令嬢」です。

主人公を見守る元カノがせつなく、いじらしい。ここから全く別のストーリーとなります。これ以降メインヒロインに見せ場無し、ヒロイン交代か?

 

「出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」の関連リンク

 

 

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の評価と感想:転生物じゃなくてもよかったのではアニメ


特別な鑑定スキルを使って優秀な家臣を次々に召し抱えつつ領主を世襲したけど成り上がってはいない物語。

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の評価

見てもらいたい度:🧐🧐🧐➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公を始め、各登場人物の真剣さが魅せてくれます。鑑定による才能の数値化でありながら「結局は才能が全てじゃん」とならないのも、人物ひとりひとりの真剣味によるドラマ性の高さゆえと思いました。

この主人公、活躍してばっちりキメた後に「あ、すいません!すいません!」とずっこけたり、有力者の前でガチガチに緊張したりする幼さ謙虚さ人の良さが憎めません。


主人公の人となりや他の貴族とは違うことを説明的にではなく婚約者の視点から自然に描くことで、視聴者に飽きさせず、かつ、婚約者が主人公に惚れ込むことへの納得感も与えるなど、見せ方も巧いです。

2期決定の上での 1期だったのでしょう。今期はキャラと舞台となる世界を丁寧に紹介するだけで終わりました。でも、十分に面白く、よく練られていたと思います。2期が楽しみです。

 

オススメの回

第7話「継承」です。

主人公の父親の、戦場での鬼神の姿と子を想う親の姿のギャップにやられちゃう回です。ここまでのストーリーの流れが効いていて、ストレートな心情の表現が薄っぺらくなく、心に響きました

『次の朝、父は亡くなった』って言ってるけど、それ君らが徹夜で話しさせたからだぞ!

 

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の感想

ふと、数値の高い人はいいとして、全部の数値が軒並み低い人を家臣の中に発見したら、その人の扱いどうなっちゃうのだろう?そこで主人公の人間性が描かれるエピソードに持っていったり、泣いて馬謖を斬るなのか働きアリの 2割は働かないなのか、そんな話にも持っていけそうなどと考えました

 

「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」の関連リンク

 

 

「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の評価と感想:いやこれ第七王女でしょアニメ


魔法で痛めつけられても「綺麗な魔術だなぁ」とウットリとする、転生前から魔術フェチだった主人公が、転生後もやっぱり変態的に魔術を極めていく物語。

「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の評価

見てもらいたい度:🩲🩲🩲➖➖

 

オススメ・ポイント

「綺麗な絵が面白く動く」という、アニメーションの基本的な楽しさをあらためて見せてくれる作品でした。

アクションもギャグもハマッており、特にデフォルメキャラが大活躍で、高能力な主人公の嫌味をうまく消しています。

主人公の能力は好きなことを極めることで得ていること、それもお手軽にではなくちゃんとリスクを取った上で獲得しているところに好感が持てます。魔術を極めるという態度が全くブレずに徹頭徹尾一貫している姿には惚れてしまいそうです。そんな主人公が敵方に対して発する煽り文句にはゾクゾクしました。

アントラーズの鈴木優磨ばりにパンツをまくり上げ、一見女の子に見える"あらかわいい"キャラの主人公、戦いの中でちょいちょい服がはだける戦闘メイド、ヌルヌル拳闘女子、泣き顔アサシンなどのフェティッシュな感じは若干気持ち悪かった(ゴメンナサイ)です。

 

オススメの回

第5話「魔人が苛立っています」です。

ここまでで世界観とキャラの紹介が終わり、いよいよ本編が勢いに乗っていく回です。

 

「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の感想

技名がいまいちピンときませんでした。必殺技をキメた後の技名披露で「は?」となるのちょっとツライ…😔

~その技の名は……黒死玉~


~ラングリス流・一虎・顎~

 

「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の関連リンク

 

 

「となりの妖怪さん」の評価と感想:田舎ののどかなハートフルドラマだけじゃないアニメ


猫又が自分探しに悩むうち、有名芸能人にそそのかされて怪しいセミナーに参加したら世界が滅びる物語

「となりの妖怪さん」の評価

見てもらいたい度:👺👺👺👺➖

 

オススメ・ポイント

世界観を一言で説明してくれる『猫又になるとこ見たい』で始まり、そのまま田舎ののどかな風景の中で妖怪さんたちと過ごす日常を静かに描くかと思いきや、4話で神話と SF 要素が加わったかと思えば 5話で都市伝説 6話では怪談まで加わり、最後は大カタストロフへと展開していく予想外の流れでした。

その中で猫又さん(健気でめちゃめちゃ可愛い)や子どもたちの純真さ、大人たちのやさしさの溢れる "田舎ののどかな風景の中で妖怪さんたちと過ごす日常" もしっかりとあり、さらに涙あり、感動あり、胸キュンありと、様々な味わいを感じさせてくれます。

全体に流れるのは家族や友人に対する感情で、それを様々なエピソードを通して丁寧に描き出す良作です。どの回もエピソード密度が濃く、2話見終わった段階で既に 4話か 5話ぐらい過ぎた感覚がありました。

「車のキャラ、機械って妖怪感ないな〜。しかもワーゲンて、ちょっとこのキャラ無いなぁ〜」と思っていましたが意外や意外、このキャラにも泣かされることになります。


エンディングの一部がその回のエピソードの後日談的だったり回想的な場面に毎回差し替わるのに"愛"を感じました。

 

オススメの回

どの回も見応えがあっておすすめですが、前半のヤマ場であろう第3話を推します。

のんびり、のどかなアニメだと思っていた予想をガツンと裏切ってくれた回です。強さの源が守りたいと思う気持ちだというところ、すごくいいです。

 

「となりの妖怪さん」の関連リンク

 

 

「変人のサラダボウル」の評価と感想:全身可動リヴィア様像、早よ発売してくれアニメ


異世界からやってきた信長の末裔が名探偵となり、三国志仲間や小学生家臣らを引き連れて岐阜の闇(ホームレス、違法キャバクラ、信仰宗教、転売屋、ギャンブル、いじめ問題)を鋭く切る物語。

「変人のサラダボウル」の評価

見てもらいたい度:🦗🦗🦗➖➖

 

オススメ・ポイント

サイトトップページに「ジャンル分け不能の群像喜劇」とあるとおり、掴みどころの難しい変な魅力を感じるアニメでした。中盤以降で各登場人物の言動の特徴がわかってくると俄然面白くなってきます

岐阜を舞台にしていますが、そこまで岐阜フィーチャーというわけでもありません。最終回で言及されたように「日本のどこにでもある地方都市」が舞台であることに意味があったのでしょう。

私的に主役はリヴィアちゃんでした。『この台がそれがしを呼んでいる!』的なことがダメダメなことだとは露ほども思わず、純真無垢な心で真っ直ぐに取り組む姿が愛おしくてたまりません。

異世界に来てなぜすぐ言葉がわかるのか?『翻訳魔術でもかかったのじゃろう』と流されましたが、後々隠された意味があったことが明かされます。ここは「何か隠されてますよ〜」というサインがあったらよかったのに。適当に流されたと感じると、観ているこちらも適当に流し見するようになっちゃうんですよね。もったいないと思います。
(あるいは「ん?ここは何かあるな?」と、そこまで読める視聴者であるべき、そのほうがよりアニメを楽しめる時代なのかも?)

「#マンガでわかる変人のサラダボウル」本編に劣らず面白いと思います。これは続編も期待できますね。楽しみにしています。

 

オススメの回

第10話「遊び人女騎士他」です。

弁護士さんとこの執事さん(?)の、辛辣なことを遠慮なく冷静沈着に丁寧な言葉でズバズバ吐く様が痛快、かつ、マゾヒスティックなくすぐりを呼びます。

 

「変人のサラダボウル」の関連リンク

 

 

「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」の評価と感想:異種族恋愛指南アニメ


人間主人公が狼魔族とよろしくやってるのを見た魔王が、逆もいけるんじゃね?と人間女子にぐいぐい行く物語。

「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」の評価

見てもらいたい度:🐄🐄🐄➖➖

 

オススメ・ポイント

主人公と狼魔族のラブラブ描写とは裏腹に、種族間の憎しみの連鎖と個人間の関係、異種族間の個人同士の関係で種族の溝は埋められるのか?といった硬派なテーマを持っているアニメです。

ストーリーはあって無いようなものですが、むしろそれが異種族間や個人間の関係に目を向けさせてくれました。主人公のチート無双もそれそのものが売りではなく、主題を描くための道具となっています。

狼魔族が主人公に愛情を寄せるのは、強い者に惹かれるという狼種族の習性やしきたりによるものにも見え、ここで主人公が力を失ったら二人の関係はどうなるのか?と、興味がわきました。終盤に持ち上がった魔王と人間女子と猫魔族との三角関係も気になります。ぜひ、続編をやっていただき、その辺りを見られたら嬉しいなと思います。

オープニング曲では、肉食系の押しかけ女房なのに体つきが草食獣(ホルスタイン系)である狼魔族が萌キャラにならねばと無理しているようで、多少痛々しい感じを受けました。でも毎回観てしまう、聴いてしまう。歌い方も"ふにゃぁ"として苦手なはずなのに、なぜかこの声が頭から離れません。声優さんて怖い。

 

オススメの回

第9話「狼と冒険者」です。

主人公の考え方がよく分かる回でした。イチャイチャ具合も生々しさがなく爽やかです。

 

「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」の感想

サブヒロイン 4人組の内、魔王に惚れられる人間女子以外が完全に男、完全に子供、完全にモブでう〜むと思っていましたが、完全なモブっ子が秘宝館に行ったのはあっぱれ、見直しました。

エンディング曲、何言ってるかさっぱりわからない(←私の耳が悪い)。

たまにゃ、ラッシャー! 相手が「すあま」
ロリ似、マジ? 相手が「すあま」
餌食、桂馬? 相手が「すあま」

 

「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」の関連リンク

 

 

今期の『お、落ちる〜〜〜』